ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事”を描く3つの連作短編集。

大学生の花沢多摩子は書道が恋人の変わり者。祖母の部屋で古びた簪を見つけたその夜、春風と名乗る花魁の幽霊が現れる。

休みの前日は痛飲し、決まった店では飲まないことを信条にしている、大阪府警薬物対策課の刑事・三田。

『このミステリーがすごい！』大賞シリーズ。

世界20か国語以上に翻訳されているユーゴスラビアの作家ダニロ・キシュ。

独身一人暮らしの瑛子にとって、元同僚の円が切り盛りする「カフェ・ルーズ」はすっかりなくてはならない存在になった。

幹部行員の裏金工作を追及した恋窪商太郎は、謂れなき罪を着せられメガバンクを辞職。

退場からが、人生だ。 「普通の人はいつ会社をやめるんやろ」。

麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。

寂れた商店街の片隅に佇む、「おもいでの時修理します」という不思議なプレートを飾った飯田時計店。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。

「初恋」と「縁」をめぐる、初の連作小説集九段、鎌倉、浅草、那智……それぞれの場所で、若き日の崇、奈々、小松崎、御名形史紋の初恋とミステリーが語られ、謎が解かれた時、全ては一本の線に繋がる！

特捜部初の女性検事、着任早々大暴れ! 人が人を裁けるのか―― 「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。

穏やかな交際を続ける明里と秀司。

日々是好日？　骨董品をめぐって今日も事件が…。 いつも開店休業状態の下北沢の骨董屋・雅蘭堂。

「わたしは欠陥品なのかもしれない。

「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく」―。

物語は「初恋」で始まり「再恋」で終わる―。

アガサ・クリスティー賞受賞の鬼才が放つ、連作恋愛ミステリー。

辛い過去も、厳しい現実も、その一瞬先に光があるんだ。 新人視能訓練士・野宮恭一は北見眼科医院で働き始めてから失敗続き。

東京の郊外、丘陵地帯を切り拓いてつくられた大団地。そこに住む西沢並子は28歳、一見普通の主婦だが、実は自称「名探偵」。

高座に上がった先輩が、突然演目を差し替えた理由とは?水泳部と水球部の抗争になぜかオチケン(落語研究会)が関わることに?大学入学早々、落語にまったく興味がないのに、廃部寸前のオチケンに入部させられた越智健一。

幸福駅の切符がもたらす災厄を十津川警部が推理。

あることで人を殺した喫茶店『珈琲屋』の主人・行介。行介の幼馴染で、かつて恋人だった冬子。

保健室登校をしているナツとサエ。

亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。

今もどうしてもわからない、あの夏の出来事。 あれは怪現象なのか、故意の犯罪だったのか。

女子大学院生が自宅の浴室で死亡しているのが発見された。

東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。

新宿・職安前の託老所は、居場所のない老人たちを日中だけ預かる施設。そこでは入所者の首吊り自殺が立て続けに発生していた。

時は明治。銀座は南紺屋町に「静修館」という古いけれど居心地の良い下宿屋がある。

何もかも理想通りで、身悶えするほどキュートな恋人。

患者の心の音楽を聴き、治療する「のどか音楽院」を彼は否定した。その男、灰瀬は人気の音楽療法アプリの開発者。

“詩”は人をつよくする――。

万年係長だったパパが、会社で課長昇進試験を受けることになり、曾根一家は大騒ぎ。

祖母の形見の零細人形店を継ぐことになった澪は、押しかけ従業員で人形マニアの冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、なんとかお店を切り盛りしている。

「のどか音楽院」を支えてきた看護師・蘭子が突然、退職を申し出た。

探そうとしても、見つからない。いつかどこかに現れる、「ふしぎな名画座」。

とある出版社の文芸編集者・桜木の担当する作家は問題児ばかり!?　ミステリー作家のもとに一通の手紙が届く。

トラブルシューター六原が、7つのトラブルをずばっと解決! ! 突然の上司交替に翻弄される商社マン、トラウマで授業ができなくなった教師、道場破りに殺された空手師範――どんなトラブルも、解決人・六原におまかせあれ! 斬新な着想と奇抜なストーリーテリングが冴え

女性蔑視をあからさまにする初老の男、アパートの隣室に住む不気味な若者、人の善意を踏みにじる若い夫婦…。

殺人容疑者の身柄を預った新聞社の支局長が、警察も気づかぬ事件の真相を暴く「ガラスの罠」、新聞への奇妙な投書が投げた波紋の意外な結末「満ち足りた生活」など、地方支局を舞台に展開、推理する、異色の連作ミステリー9編。

メールにSNS、インターネット検索。どこにいても、すぐ人や情報とつながれる気軽さと便利さは、今や生活の一部となっている。

世の中、間抜けばかり―あんな簡単な事件の真相も見抜けないなんて。

ある医療事故をきっかけに都心の大病院を飛び出した女医・菜々子は、兄が経営する東京近郊の個人病院で働き始める。

“たぬき”の異名をもつ悪徳不動産会社社長の家が放火され、近くの電柱には「たぬきに天ちゅう」と書かれた貼り紙があった。

未練を残して死んだ者は鬼となり、村の井戸の水を赤く濁す、そう言い伝えられている北海道・白石村小安辺。

神戸静河は学芸員志望だったものの、唯一入り込めたのはイチビこと、地元の市立美術館の警備員のみ。

幸せのレシピ。 隠し味は、誰かを大切に想う気持ち――。

怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人……。

梅田お初天神通りにある、ショットバー『スクウェア』。

望月は、自分の気に入った仕事しか引き受けないカメラマンだ。芸術家や職人になりたいわけでもない。

第二次世界大戦中に少年時代を送った旧ユーゴスラビアの作家ダニロ・キシュ。

頼朝・頼家・実朝ら源将軍家の闇に光を当て、ベールに覆われた悲劇を鮮やかに描ききった幻想連作短編集。

祖母・梅の危篤の知らせを受けた瑞輝は、北関東のとある町にやってきた。

この古ぼけたパン屋を改装したい。そして新たな気持でパンを焼くんだ。

東北の寂れた街に、一ヶ月、欠かさずお参りすると、30日目の夜、この世のものとは思えない快楽のなかで死を迎えることができる神社があるという。

桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。

青山・骨董通りの高級輸入家具店オーナー、洲崎圭二郎。

人情と猫で知られる町の大学病院。医師の鳥羽裕太は事務の石倉夏海と、名誉の負傷がきっかけで親しくなった。

「俺たちは、カモから何かを奪ったりしない。

僕のおばあちゃんの手にかかれば どんな騒動もたちまち解決！ 粋も人情も美味しい手料理も たっぷり味わえるシリーズ第4弾！ 高校生の望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂では、近頃万引きが多発しているという。

警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を閉ざされた黒田岳彦。

人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう―。

二百五十年の泰平を経て腑抜け同然となった御庭番に代わり、隠密方を拝命したよったりの雲見番―長裃がひたすら似合う俊足の男前、亜智一郎。

博多の伝説ラーメン屋台の息子、「ゆげ福」こと弓削匠は、父の失踪の謎を追いながら探偵業を営む。

夢を行き交い「心の傷」を美味しい食事にかえて癒やしてくれる不思議な料理人・平峰花。

オカルトに憧れる「僕」は、ある日の下校中、自分の指へ絡む黒い糸に導かれ、死体を見つける。

幼稚園児の姪っ子の面倒を見るはめになったニート青年の奮闘記 著者自らの幼稚園児送り迎え体験をもとに幼稚園を巡る事件と園児たちの大人顔負けの賢さを描く涙と笑いの連作ミステリー。

メッツのクラブハウスボーイ（通称・クラビー）となった二人の青年が、チームのトラブルを解決する、人情味溢れる青春ミステリ。

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。

台所に立っていると落ち着く。料理をすると心が凪いでいく。

東北の港町に生きる人々の姿を通して描く、再生の物語全9編。

北の街・蛸足大学を卒業したミクラは、先輩に拾われて「代書屋」稼業を始めたばかりの見習いだ。

三年前の誕生日に恋人を亡くしているラジオ局の報道記者、星乃さやかはある日、「孫が至急百万円を振り込んでほしいと言っている」と慌てる老婦人に出会う。

上野駅の幻の18番線には、乗客の記憶を一つだけ消してくれる列車が停まっている。

朝人が詩織を連れ出した満開の夜桜の下には、痛ましい事件が埋まっていた。

若さだけが取り柄、さして特技もないのに“何でもやる商会”を始めた4人の男女。

池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。

横浜・元町の古びた靴修理店「コルドニエ・アマノ」。

江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。

「狼王ロボ」の異名を持つ巨大狼を追跡中の老人が、喉を裂かれて殺された。

大都会・新宿。その裏の顔を知りつくした路上生活者たち。

「親父が殺された。

坂の町・江戸。

オロマップ:北海道の日高山脈の南麓に吹く強風。 北海道森林事務局日高支所に勤務する二人の森林保護官。

「私の記憶の中にあるホテルを探してくださらない」ある老婦人から依頼された私は、かつて横浜の高台にあり、多くの外国人客を迎えた小さなホテルについて調べはじめる。

警察手帳を持ったまま警官が消えた。やがて発見された彼の変死体。

刑事だった高梨は、娘の陽奈子との諍いから退職し、妻とも別居。市が管轄する公園管理課の巡回班長として採用された。

人生の中でふと湧き上がる、「野球」の記憶から切り出した9つの物語は、「人間」の人生そのもの。

就職が決まらない知章はスポーツクラブに入会した。会員の女性たちに頼まれて近隣の猫虐待を調べると、意外な事件が明らかに。

授業が終われば速やかに帰宅し、成績は中より上、通学区域で奉仕活動をすべし――御出学園帰宅部は、世間の尺度と一味ちがう。

正義感が人一倍強い青田菜緒は、幼い頃からの夢を叶え警察官に。

ロボットは人間に危害を加えてはならない。

観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。

会社に山積みの退屈な仕事、お金も愛もない冷めた家庭生活。そんなものを断ち切って、ひとりになってみたい。

悩める患者の心を音楽で癒す心療内科「のどか音楽院」。その院長・長閑春彦は春の海のように穏やかな青年だ。

本格ミステリ大賞受賞作家が贈る、前代未聞のなぞなぞ連作ミステリ! 小さな私立探偵事務所に就職した松代(ルビ:マツシロ)。

上司とのトラブルで会社を辞めた深町さくら。

毎日が退屈で死にそうになっている団地の主婦政子が、高校以来の友人並子に再会したのは団地の公園だった。